◆4月5日(火)
空はどんより厚い雲が一面に広がっている。じっと見つめると濃淡の模様がゆっくりとながれて行く。雨上がりのしっとりした朝の北尾根を下っていくと、スミレの濃い紫が広がっている。思わず這いつくばって鼻を近づけるとほんのり香りがする。谷底からは賑やかなカエルの鳴き声が上ってきて雲に届きそうだ。干潟の潮に指を付けてしゃぶったらあまりしょっぱくないのは森からの流れが盛んなせいだろうか。カニたちはまだ眠いのか、たくさん並んだカニ穴はひっそりとうつろだ。足音をたてないように静かに木道を歩きながら水音を聞く。ジャヤナギに群がる細い袋をつまむとモゾモゾなかでダンスをするのはだれだろう。
N.T
◆4月3日(日)
朝方雨が降っていたのが幸い、桜の森はしっとりと迎えてくれました。 休日にしては散策者も少なく、こんな日はゆっくり歩くには狙い目です。 オオシマザクラ、ヤマザクラは満開、ヤナギもコナラもヤシャブシも
優しい新芽の季節、淡いトーンに癒されます。 伐採の進んだ明るい散策路脇にはいつもの春の野花が勢ぞろい。 そして森のあちこちに県の設置した観察ポイントを紹介する看板が
立っていましたよ。 H.N
◆3月29日(火)
本日、午後3時半から4時半までジャヤナギテラスまで歩いてきました。タチツボスミレが満開、アスカイノデが萌黄色の腕を広げて、谷底をすだれのように縦の線で覆うようでした。日本桜草と思われる桃色の桜草が一株、オオアラセイトウが昨年と同じ真ん中湿地に咲いておりました。ジャヤナギは小さい芽吹きで煙るような風情でした。ヤマザクラ、大島桜の咲いたのを確認して戻りました。比較的大きなドラミングの音が何度もしました。 新しい自然案内の看板が県政総合センターの名前でつけられていました。 M.M
◆2月28日(日)
干潟近くの陽だまりにはタチツボスミレの群落、ヒメオドリコソウやオオイヌノフグリの小さな花壇も花盛り、春の予感! 桜の咲くころにまた来ます。 M.H
◆ 2月6日(土)
富士見新道から、富士山は見えなかったけれど風も無く、眼下の緑はグリーンのグラデーション絨毯の様。ヤナギテラスで写真がお得意の方に出会い、ニホンアカガエルの卵の写真を見せてもらいました。 M.M
◆ 1月17日(日)
凛とした森を静かに歩くと、一呼吸ごとに森の精が肺に流れ込みます。時空の中では簡単に一体感を味わえる瞬間がときたまあるのですが、今朝の森がそうでした。風もなくうす曇りのうすら寒い中でも、さみしさは感じません。ふと見た斜面の、根返りした太い倒木が小網代の森を支えるアルクブータンに見えて、一瞬の錯覚を一人笑ってしまった。
すっかり葉が落ちた木々が春を待ってまどろんでいます。 N.T
◆12月27日(日)
Mさんのお誘いで小網代の森へ参加しました。初冬とは思えないような暖かい森中です。日あたりの良いいつもの斜面に、茂みの中へ隠れるようにしてシュンランが咲いていました。
源流周辺では、ボランテアの方たちが伐採作業をしておられました。ほんとうにごくろうさまです。年の暮れ、この花の無い季節で目立つのは小さなクサキの赤い実です。
やなぎのテラス付近で、タカ類の仲間風で大形なトリを確認。オオタカ、ノスリ、ミサゴとは羽先・腰・尾が異なりなにかわかりません。双眼鏡を持参してきたのに、残念ザックの中です。だから瞬時に使えるよう森の中では首へ下げておくべきでした。家の図鑑で調べたらどうも「サシバ」のようでした。当日同行された方で、お解りでしたら教えて下さいね。
三崎漁港の魚センター「うらり」でお正月料理の仕込みに、皆さんと別れ一人で白髭神社へと向かいました。途中、すれ違った人たちのお顔が異国風なので訊ねてみたら、アメリカ人2人と中国人2人でした。中国の人にどちらからというと「上海からです」と返事がある。小網代の森も訪問者が増えてきていよいよ国際的です。 S記
◆12月27日(日)
絶好の森歩き日和の中、まだ紅葉の残るボードウォークの上にひときわ目立つのはムラサキシキブ。優美な薄紫の実が光ってます。眺望テラスの先にはヤブツバキ、葉の深い緑と赤い花がコントラストも鮮やかに、通る人の目を引きつけています。センリョウ・マンリョウ・ハダカホウズキetc.
etc.の赤い実も華やか、冬の森は思いっきりカラフルでした。 そして可愛らしいタチツボスミレを1輪見つけたのが今日のお宝写真。 M.H