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 第49回交流会「秋の植物ビンゴ」

2025年10月13日(月・祝)くもり、小雨
参加者 6名
集合写真 お天気がどうもパッとしない中、三崎口駅で集まったのは6名。入会したばかりの会員さんがおひとり、あとはみんなスタッフでした。下見などでビンゴ作成に関わったスタッフが4人。もう一人のスタッフはこのところ森歩きがきつくなってきているけど、森に入るのが大好き。来られてよかった!!
 そうなんです。私たちスタッフも気づいたらどんどん高齢化していて、いつまで森歩きを楽しめるかしらと、心もとないお年頃。でも大丈夫、森の中を歩く交流会は時速0.5km、いやもっと遅いかしら?
 何か見つけるとその場でああでもないこうでもないと調べたり、長い人生溜まりに溜まった蘊蓄(うんちく)の御披露に及んだりで、しばらくその場を動きません。昔はちょっとイライラもしたものですが、この頃はそんなゆっくりした時間も自然観察と同時に楽しめるようになってきました。
 バスで引橋まで行き(いつからバスを使うようになったっけ?)、森の入り口でMMさんからビンゴの説明を聞き、小雨対策の身支度をして森の中へ。
キカラスウリ 入ってすぐ、最近三浦で見かけなくなったキカラスウリが見つかりました。ふつうのカラスウリより一回り大きく、まだ濃い緑のままで球形のツヤツヤした実がぶらさがっていました。オレンジのカラスウリは森中で見かけましたが、キカラスウリはここと宮前峠でしか見つからず。ジュズダマは大いに繁茂していたけど、そのままで素敵なネックレスの形をしたスズメウリは少なくなっていました。
 ヤマイモのムカゴを食べてとろろの味を楽しみ、すぐ隣に生えている葉が丸っこい他はよく似たニガガシュウのムカゴも食べ比べてみましたが、やっぱり苦いと言われる芋と同様、そのままでは食べられたものではありませんでした。
ヤブタデ(ハナタデ) ビンゴの紙を片手に一つずつ植物を確認していきます。あれ、ボントクタデと思っていたのが本当に合っていたのかしら?花穂がしだれていてピンクの花がまばらについている蓼は、蓼酢にするヤナギタデも同じ。そもそも花穂がしだれていないそっくりさんも多いわ!これはヤブタデ(ハナタデ)って言うんですって・・・などと、あちこちで立ち往生。
 それにしてもクサギの花期の長いこと!6月くらいからずっと咲き続けて、今は白い花、紫のガク、青い実と3態同時に見られるお得期間。クサギは森中でにぎやかに咲き、黒い揚羽蝶も飛び交っていました。 ホトトギスが小さな群落となって見事に咲いていたのと、ムラサキシキブの実が見当たらなかったことが今回特筆すべきことでしょうか。 みんなビンゴのますはすべて埋まったようです。MMさんが先回りしてえのきテラスでビンゴの賞品を運んで待っていてくれました。お弁当のあと、結局じゃんけんで好きなものから順にいただいて、解散となりました。

記:松原あかね

 

出会った生きものたち
水道広場近くで     アカネ
森に入って    キカラスウリの実、セイタカアワダチソウ、ミゾソバ、ジャノヒゲの実、ヤブタデ(ハナタデ?)、ヌスビトハギの花と実、メナモミ、ヤブマオ、カラムシ(クサマオ)、アキノノゲシ、ジュズダマの実、ヤブマメ、コメナモミ、カラスウリの実、ツユクサ、ホトトギス、ミズヒキ、キンミズヒキ、カナムグラ、レモンエゴマ、ニガガシュウ、チヂミザサ、カタバミ、センニンソウの実(ひげがあった)、ヤマハギ、カントウヨメナ、ヨシ、マツカサススキ、シロバナサクラタデ、イヌタデ、ボントクタデ、タマガヤツリ?、アキノウナギツカミ、アゼガヤツリ?、ミョウガの実、スズメウリの実、ゲンノショウコ、ツルドクダミ、ツルボ、ママコノシリヌグイ、
    イヌザンショウの実、クサギの花と実、ゴンズイの実、コバノガマズミの実、タラの花(白い小花房のよう)、マユミの実、ハリギリの花、クコの花(つぼみ)、クリの殻(イガイガ)、サルトリイバラの実(まだ緑色)、ジャケツイバラの実(大きな枝豆)、フジの実
昆虫     ツチイナゴ、ハラビロカマキリの卵、イチモンジセセリ、黒いアゲハチョウ
    ミサゴ、ウ、カラス、スズメ、トビ、鳥の地鳴き (ウグイス?)
穴をのぞけば     アカテガニ

記:三本保子

 

 

 

 

 

ビンゴシート

 

第49回交流会秋の植物ビンゴ作成下見報告
 10月5日 次の日曜日に予定されている、秋に目立つ植物を見つけるネイチャービンゴを作るためにスタッフ4人が森へ入った。天気もよく、風もない観察日より。それぞれに見つけたり触ったり耳をそばだてながら歩く。一人が気がつくとほかの方に知らせながら、メモ取りながら。ペルルカフェでおたがいのメモを確認しながら、一人6つの問題の候補をあげることにする。今回はネイチャービンゴの問題をあげるだけではなく、ヒントの文も4人で分担することになった。できたのは、ラインのスタッフメールに流して共有し、できあがったものはスタッフのNさんがケント紙に印刷して交流会当日に持参という手はずになっている。
 Nさんも翌日森に入り、写真を撮ってネイチャービンゴ作成にかかわっているので、植物の同定を巡り、ライン上でいろいろな意見が出てきた。間違っていては困るので真剣な意見がかわされた。筆者は意見交換には参加できなかったが同定を巡りオンラインバトルでは埒が明かないと感じた。現場で現物を手にとってみて初めて分かることになるのだと強く感じたと同時にスタッフたちの正しく伝えたいという情熱も感じた。この通信に掲載されている秋のネイチャービンゴは労苦の産物なのだ。 秋にはそれを持って森を散策してみることをお薦めします。

記:宮本美織

 

ご参加の皆さまからのメッセージ

 

 

 

 第50回交流会「三浦半島横断ロングコースと蘭の谷初訪問」

2025年12月7日(日)
参加者 朝からコース6名 午後からコース9名

 風もなく、抜けるような青空、気持のよいロングコース日和。朝着込んできた上着も1枚脱ぎ、2枚脱ぎ、お昼には汗ばむような陽気になりました。今日は午後からオーキッドバレー見学というメインのお楽しみがありますので、いつもだったらゆっくりまったりの小網代の森も少しピッチを上げて、13時ちょうどベイシア着。思い思いの昼食をゲットし、イートインスペースでゆっくりと休み、14時、午後からコースと合流しました。

 写真:浪本晴美



オーキッドバレーミウラ(OVM) 訪問記
 以前、個人的に友人の亡きご主人の職場の蘭仲間ということで、友人と一緒にこの蘭の谷のあるじ稲嶺さんを訪ねたことがあったので、この三浦半島横断の企画の中に蘭の谷の訪問を加えさせていただいた。メールで下見と本番の2回の訪問を快く引き受けていただき 感謝している。
 7日の訪問は当初より30分早くしていただき、9名の訪問者を受け入れていただいた。当日、5時50分から三浦市金田港での朝市出店の後なのに疲れもみせずに奥様にも対応していただいた。温室には綺麗に開花した様々なランの花の鉢が無数に置かれている。大きな温室の北よりのテーブルを囲んで目を輝かせ、耳をそばだてて、稲嶺さんの蘭学の話に聞き入った私たち。鋭い質問も。
 稲嶺さんは種のさやを2つつけた蘭の株と育成中で滅菌フラスコに入った4段階の成長過程がみられる見本とフラスコから出し栽培中の蘭の苗、花を咲かせた5年後の成熟蘭の姿を用意してくださり、段階毎に丁寧に静かに説明して下さいました。以下、簡単にお話をまとめて列記する。

 ①  エピデンドラム  2から3月頃の開花)交配を試みてオリジナル品種の育種、栽培、販売。今まで2から300種類の新種登録をしている。登録はイギリスにある機関に、写真など必要な情報を送った後、厳しい審査を経て、世界的に認知されるとのこと。
 ②  交配作業  どの花の花粉をつけたか日時、名前など記録しておく。(自然界ではミツバチ等)
 ③  種が熟するのに10ヶ月、子房が膨らんで100万粒(カトレアの場合)の種ができている。自生地にはその飼育に適した蘭菌がその成長を助けている。適した蘭菌がない所では育たない。適地でも発芽に2年かかる。
 ④  滅菌して蓋をしたフラスコの底にその時期に必要な栄養(企業秘密)を含んだ寒天培養地に種を落とす。成長につれて培養地に栄養素(企業秘密)をいれて無菌状態で育てる。100の発芽個体から25本を選んで育てる。根っこがフラスコ全体に張れば外に出せる。それまで2年かかる。10cmくらいになっている。
 ⑤  5年後の開花を予想してやっているがあたりもはずれもある。一品種200株くらい作るが兄弟株でも同じ花が咲かない。年間100種類の種を育てている。

 綺麗な蘭の花を咲かせるまでの苦労とかかった時間、そこに対応する稲嶺さんのご一家、一筋に蘭を追い続ける姿勢に感銘をうけた参観者の私たちは今度から蘭の花を唯単に綺麗だとだけ見ないと思う。その奥深さを、生産者への畏敬の念を込めて。最後にここで購入した蘭に困ったら相談してね。と渡された名刺にこの道に取り組んできた稲嶺夫妻の自信を感じてなぜかほっとした筆者なのだ。 以下、26年はじめの蘭展の案内を少し。きっとOVMの名前のついた蘭に出会えるでしょう。
・ 2026年1月16日から19日 第55回新春洋蘭展 横須賀市はまゆう会館 入場無料 横須賀洋蘭クラブ
・ 2026年3月13日から16日 洋らん展 国営昭和記念公園

記:宮本美織

「農場は通常非公開です。興味を持たれた方はまずホームページをご覧ただければ幸いです。」
オーキッドバレーミウラ で検索 または以下のQRコードから

 

 

 

 

 スタッフ研修「変形菌探し2025@光の丘水辺公園」

 5月18日:参加者4名。今シーズン初めての変形菌探し。久しぶりで、すっかり感覚(変形菌の眼)が鈍ってしまったようです。それでも会えると嬉しい!常連のツノホコリ、エダナシツノホコリ、ムラサキホコリのなかま数種、マメホコリのなかま。
 5月28日:忘れ物を取りにいったついでに3名で。黄色い変形体採取。持ち帰り、オートミールや麩、キノコ数種で誘いをかけても腐木から這い出してきてくれず、消えていってしまいました。別府さんもそのほかに、メダカの餌、熱帯魚の餌、イースト菌を試したものの、何も食べなかったそうです。時期が悪かったのか、好き嫌いがあるのか。綺麗なオレンジ色の未熟体は、その後別府さんの観察でホソエノヌカホコリに。
  6月9日:子実体が成長する様子(ムラサキホコリ)を別府さんがタイムラプスの動画を撮影。通信でお見せできないのが残念です。白い変形体の塊がむくむくと茶色い子実体に。
 6月16日:変形菌に興味を抱かれたご友人も含め5名。蒸し暑くなっていろいろ出てきました。ホソエノヌカホコリはますます賑やかに、定番のウツボホコリやシロウツボホコリも。
 6月18日:3名。新たに見つかったもの、細い生の葉っぱについていたサカズキホコリ。まさかこんな小ささだとは思っていませんでした。そして現地では気が付かなかったのですが、他の変形菌を撮った写真の中にアミホコリのなかまの群落が。惜しい!もっと小さいものにも目を向けないと見逃しているものが沢山ありそうです。それから、あたり一面葉や枝が白くなっていた場所があり、変形菌とは思えないけれど何だろな~とこっそり持ち帰りました。家に帰って調べたら、もしかすると稀産種のネッタイホネホコリ!?よーし、と勇んで顕微鏡で覗いてみたものの、よく似たアワホネホコリでした、ガッカリ。でもこんなのも変形菌とわかって大進歩です。
 7月13日:4名。2日続きの雨の後で、あまり出はよくありません。ナミウチツノホコリが美しい。
  9月28日:4名。やっと少し涼しくなって、秋の変形菌を期待しましたが、乾燥気味であまり目ぼしいものは出ていませんでした。

 今まで出会えた種を表にまとめてみましたら、およそ40種。2026年も5月頃から引き続き調査します。天候を睨みながらの実施ですので、参加ご希望の方はお問合せください。どなたでも大歓迎です!

記・写真:浪本晴美

 

 

 

 光の丘水辺公園散策

 2025年10月25日(土)この日は保全区域にはびこったオオバコを根っこから引き抜く作業をする予定でしたが、前日からの雨で作業中止に。代わりにたっぷりと別府さんの案内で公園内を散策しました。参加者7名。それぞれ心に残ったものをマッピングしてみました。
 オオバコ抜きはまたいつかリベンジしたいですね。

 

 

 

 小網代を詩う




挿絵:伸 「ふみあとたより」

 

 

 

 遠足 長柄桜山古墳群

2025年11月16日(日)
参加者5名
 下見の結果、少しコースを変更して、逗子・葉山駅からバスに乗って葉桜バス停まで、そこから第1号墳、第2号墳(昼食)、蘆花記念公園へ下り、鐙摺不整合を観察、鐙摺城まで足を延ばしました。勉強したこと、感じたことを簡単にご紹介します。
<長柄桜山古墳群発見の経緯>
 長柄桜山古墳 1号墳発見の経緯を「まもり、伝えて、未来へ 長柄桜山古墳群-発見から20周年(「長柄桜山古墳を守る会」2020年発行)」に、会の相談役をつとめていた東家洋之助さん(故人)が詳しく報告しているので簡単にまとめてみた。
・平成4年春から逗子市が「ふれあいロード」と名付けて拡幅整備した古墳のある山の尾根に在る古道を歩いた時に1号古墳付近で「土器片」を初めて見つけた。
・平成6年茸とりにこの山に入り、午後の斜めの陽射しの中で丘の稜線を見て人工の丘と過去に発見した土器片が埴輪片なら古墳の可能性があるかもしれない。土器片をさがして集め、専門の先生にいつか見て貰おう。
・平成11年3月4日ここは前方後円墳ではないかと思い始めて4年6ヶ月、JR逗子駅前で遺跡分布調査の大塚眞弘先生に埴輪突帯片とメモを示しながら報告説明したら言下に逗子市教育委員会のS氏に報告するように助言してくれS氏は早速、現地見学し、県教育委員会へ報告。
 ここに国史跡指定長柄桜山古墳の発見経緯を略記したが、一市民の粘り強い思いが現在につながっていることを考えると、小さなことを見逃さなかった古い物を大事にする心が大切だと思われた。また、遺跡分布調査の先生に訴える日の前日、確認のために現地に向かったとき携帯電話中継基地建設工事が始まった直後でまさに古墳破壊直前だったこと、工事も緊急中断されて善処されたという。保全に努力して下さった先人たちに感謝します。

記:宮本美織

パンフレット<長柄桜山古墳群の特徴>
  4世紀後半頃(約1.600年前)に作られた2基の前方後円墳は、神奈川県で現存する古墳としては最大級の大きさです。
 三浦半島で新たに発見された、保存状態の良好な大型前方後円墳であり、畿内と東日本を結ぶ太平洋側の交通の要衝にある重要な古墳群として、平成14(2002)年12月国の史跡に指定されました。
 平成18(2006)年から平成21(2009)年第1号墳発掘調査実施。
 平成26(2014)年から遺構保存工事に着手、10年後の令和6(2024)年に完成しました。
●第1号墳
  全長91.3mの前方後円墳。階段状に造られている(段築・だんちく)が特徴です。自然の丘陵を削り出して古墳の形を整えたあと(西側はきれいな円形ですが、東側は急でけわしい地形に合わせていびつな形)、その上に約1.5m土を盛って築かれています。
 発掘調査から後円部の墳頂部には長さ約7mの木棺が腐ってつぶれ、表面がへこんだ跡(陥没坑・かんぼつこう)があり、その約1.5m下には粘土槨(ねんどかく・粘土でおおった埋葬施設)が見つかりました(内部は未調査)。ここでは円筒埴輪と壺形埴輪が見つかっており、後円部墳丘頂部の縁辺からは円筒埴輪の底の部分がかろうじて並んでいる状態で見つかっています。陥没坑の脇からは祭祀に使われた土器が出土しています。
 整備された古墳の墳頂部には復元された埴輪(レプリカ)が立ち並べられていたと思われる場所に設置されています。そして埋葬施設の場所の位置が示されています。
●第2号墳
 全長88mの前方後円墳。第1号墳から500mほど離れた丘陵の上にあります。
 第1号墳に比べると前方部が幅広で後円部と前方部の高さはあまり差がないのが特徴です。
調査から第1号墳と一番の違いは、古墳の表面に石(砂岩や丘陵岩盤の泥岩、葺石・ふきいし)が貼り付けられていることです。また、円筒埴輪と壺形埴輪が見つかっています。第1号墳と同様、墳丘上に立て並べられたものと考えられます。
参照 長柄桜山古墳群パンフレット、季刊マーメイド第8号(逗子の遺跡①長柄桜山古墳群)
古墳群からは逗子の市街地や相模湾、江の島、遠くには富士山も眺めることができます。
記:三本保子
<それは、枯れ葉がつもった山道の上にありました>
 思いのほか高い階段の1段1段を落ち葉にすべらないように、よいしょ!と登った上に丸いこんもりした小山があって、それは親しみやすいちいさな古墳でした。もうひとつ同じような古墳がすぐ近くにあって、なぜかそこで安心してお弁当を食べました。

 当時は周りの木々がなかったので、とても見晴らしのよい場所だったはずです。

 同じように落ち葉にすべらないように気を付けて反対側の山道をくだり、今度は古戦場の陣地だった小山に上りました。これも、周りの木々がない昔なら、海から山の谷戸まですっかり見通せる素晴らしい場所で、もし、私が大将だったとしても、ここに陣をはっただろうと思います。 空は私が16歳のころ見上げた空と同じにのんびりとちぎれ雲が浮かんでいました。 暖かく楽しい一日でした。
記:鈴木カヲル
<蘆花記念公園・鐙摺の不整合・旗立山(鐙摺城)>
 長柄桜山古墳群の2号墳から急坂を下りると蘆花記念公園に出る。千数百年前の古墳時代から約130年前、徳富蘆花が逗子に住んで「不如帰」や「自然と人生」を著した明治30年代までワープしたみたいだ。蘆花の文学碑が建ち、大正時代の日本建築などが保存されている。数年前に、ここにあった逗子市郷土資料館が閉館してしまったのは残念だった。
 住宅街の細道を抜けると田越川にかかる渚橋近くに出る。そのままバス道を葉山方面に少し進んだ右側の露頭が、県の天然記念物に指定されている「鐙摺の不整合」だ。地質の分野では有名な地点だという。三浦半島で一番古い葉山層群(鐙摺層)の上に、それより新しい三浦層群(田越川砂礫岩部層とその上に逗子層)が堆積している。
 鐙摺層の地層はほぼ垂直に立ち上がっているが、その上に乗っかる逗子層はほぼ水平に近い。二層の重なりぐあい(傾斜)だけではなく、時間的にもその間には数百万年のへだたりがある。その状態を不整合というそうだ。
 さらに葉山方向に進むと逗子市の浄水管理センターの敷地の中に、今度は市の天然記念物となっている「鐙摺の不整合」があったが、残念ながら草に覆われていてよくわからなかった。
 葉山町に入るとすぐ、日影茶屋が目に入る。大正5(1916)年大杉栄が神近市子に刺され重傷を負った葉山日影茶屋事件で有名なところ。その向かいに独立した小山があり、「旗立山」と説明版がある。赤星直忠著『三浦半島城郭史』によると軍見山とも鐙摺城とも言い、小坪合戦のおり三浦義澄が、その後弟の大多和三郎義久が居城としたことが、源平盛衰記や吾妻鑑に書かれているそうだ。頼朝の愛妾だった亀の前が匿われたのもこの城だったという。
 きょうは天気に恵まれ、富士山は見えなかったものの2号墳から逗子市街や江の島や相模湾の素晴らしい眺めと、紅葉し始めた山の景色を楽しみながら、千数百万年前の中新世の地層、千数百年前の古墳、800年前の鎌倉時代の鐙摺城、明治の徳富蘆花、大正の日影茶屋へとタイムマシーンに乗っての小旅行?たいして歩かずに! ちょうど来合わせたバスに乗って逗子駅に戻った。
記:松原あかね、写真:浪本晴美

 

 

 

 サロン小網代 「三浦半島のアライグマ」

 アライグマはカナダ、南北アメリカに分布生息している。水辺近くの森の茂みに住む。体長は40から60センチ。尻尾には黒い輪が5、6 個ある。体重は7から8キロ。以前は、ペット・ショップで購入できたが、現在は販売中止となっている。
  身近で、見ているタヌキと似ている。 小網代の森で親しく見ている、生き物ではタヌキ、ウサギ、イタチ等を確認しているが、外来種ではアライグマとハクビシンと出会っている。開発整備が進んだ小網代の森では、最近出会うことが難しくなってきている。
 最近の資料によると、三浦半島市と町で捕獲された平成13年度分では、アライグマ414 頭、ハクビシン133頭となっている。三浦市では、スイカ生産農家に被害が多い。
 捕獲の方法は、檻ワナを貸し出す。ワナの餌は、ドックフードやトウモロコシ。
 夜行性で、木登りが上手く、雑食でなんでも食べる。
 餌を水に浸して食べる習性からアライグマと呼ばれるようになった。
 雌は1歳から繁殖可能、1から7仔を出産する。この調子でネズミ算式に増えたものである。温暖な生まれ育った故郷と似ている三浦半島は、彼らにとっては最高な住居地域である。
 ペットとして購入したが、手に負えず森へ逃がしてしまったものである。実害としては、アカテガ二やベンケイガ二が減少している。 ペットとして、アライグマに首輪を付けて散歩している人と出会ったことがある。
 過去の例では、逃げ出したタイワンリスが大繁殖するといった鎌倉市の悪例がある。
  私は、大型獣のハクビシンとは、小網代の白髭神社前で出会ったことがある。
一瞬、怖いなあと感じた。

祖父川精治

 

 

 

 小網代の森NEWS
スタッフの活動
2025.09.21(日) 通信48号発送
スタッフ会議(於 横須賀市立市民活動サポートセンター)
2025.09.28(日) スタッフ研修変形菌探し2025@水辺公園
2025.10.05(日) 第49回交流会下見
2025.10.13(月・祝) 第49回交流会 「秋の植物ビンゴ」
2025.10.25(土) 水辺公園で草むしり中止につき自然散策
2025.11.02(日) 遠足下見
逗子市民交流センター及び図書館より資料入手
スタッフ会議(リモート)
2025.11.05(水) スタッフ会議(リモート)
2025.11.16(日) 遠足 長柄桜山古墳群
2025.11.23(日) 第50回交流会下見
2025.12.02(金) スタッフ会議(リモート)
2025.12.07(土) 第50回交流会 「三浦半島横断ロングコースと初の蘭の谷訪問」
縁の会(伊豆島三浦海岸店)
2025.12.22(月)   スタッフ会議(リモート)

ご寄付ありがとうございました
阿部秀美さま  橋みちよさま  三本保子さま  (五十音順)
以上の皆さまにご寄付をいただきました。有難く大切に使わせていただきます。
三浦の海岸歩き、再び! 第1回「雨崎」
4月に無事目標まで到達して終了した海岸歩きですが、もう一度三浦の美しい海岸線を歩きたいとの声が多かったため企画しました。今回は三浦半島活断層調査会メンバーの塩井宏幸氏と共に、ダイナミックな地層や遺跡に恵まれた雨崎を歩きます。海辺の岩場歩きはハードです。しっかりとした足回りで、ステッキなどの助けを借りてゆっくり安全に歩きましょう。これからの予定は随時通信でお知らせしていきます。
 実施日:2026年1月17日(土) 雨天の場合は18日(日)
 集合:9:50三浦海岸駅前ベンチ (10:05発 剱崎行バスに乗車 15:00解散予定)
 持ち物:飲み物 昼食 雨具 防寒着
 参加資格:会員とご家族、ご友人
 *保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします
 *資料代(実費)をいただく場合があります
 申込先:(メールに参加者全員の氏名、年齢、代表者電話番号を明記してください)

 

 

 

第51回交流会「鳥いっぱいの谷と森2026」
 開催日:2026年2月1日(日) 荒天延期2月8日(日)
★早朝谷あるきコース
 集合: 8:00 水道広場 10:40にのんびり漁港コースに合流
★のんびり漁港コース
 集合:9:40 三崎口駅(屋志倉行バス9:55に乗車 小網代下車、バス代は各自ご負担ください。)
    または 10:40 小網代漁港(桟橋近く・ペルルカフェ前)
    10:40 早朝谷歩きコースと合流
解散:14:30頃 水道広場
講師:別府史朗氏
持ち物:お弁当、飲み物(あれば双眼鏡、図鑑など)
参加資格:「こあじろの森くらぶ」会員とそのご家族、ご友人
* 保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします
* 寒さの厳しい季節です、防寒対策を十分にお仕度ください
光の丘水辺公園遠足 ニリンソウやサクラも咲いてるかな?
 日時:2026年3月28日(土) 10:00 管理棟前集合 (雨天中止)
 持物:飲み物、お弁当
第52回交流会「色とりどりの春の森」
 開催日:2026年4月29日(水・祝) 荒天中止
 集合: 10:00 三崎口駅前   14:30頃 水道広場で解散
 持 ち 物:お弁当、飲み物(あれば双眼鏡、図鑑など)
 参加資格:「こあじろの森くらぶ」会員とそのご家族、ご友人
 * 保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします
第53回交流会「ホタルを見に行こう」
 2026年5月下旬から6月上旬を予定しています。詳細は後報
第54回交流会「夏は涼し気、清楚に ハンゲショウ・ヤマユリ」
 2026年6月下旬から7月上旬を予定しています。詳細は後報 本文news02

 

 

 

 

 


 

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