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第16回交流会 「みつけよう春の森いろいろ」

2019年4月29日(日)
参加者 16名
変な葉っぱ お久しぶリイタチ 素晴らしい写真の交流会
 毎年4月29日は森で過ごす。こんな事を決めている方々が三崎日駅に参集!ところが、今年はそんなにスムースに始まらなかった。京急が人身事故で一部が不通。やっと電車が到着。ゾロゾロと改札口から人が。混雑した電車から解放された趣。受付もまだ一組が未到着と言う。Nさんに森入り口までの案内をお願いして、油壺行きのバスに乗車
 久しぶりにここに来た人は三崎高校の跡地の変わりようにビックリ! 感慨にふける余裕がなくどんどん、昔の水道広場へ。ここも綺麗に竹が整理されており何かが建つ予定なのだろうか長方形に砂利が撒かれている。
 挨拶で始まり 今日の目玉が話される。「変な葉っぱを見つけてみよう。」と。*ナラメリンゴフシの写真のある絵本を見せる。中にはハチやハエの幼虫が入つているらしい。案内するスタッフは下見の結果、沢山変な葉っぱが見られる場所までは、いつも通りみんなで素敵な春を見つけて歩こうと決めていた。
 参加の皆さんの中には昆虫、鳥、植物が得意な方がいて下さり、賑やかに森の新緑や垂れ下がる藤の花房を愛でながら歩く。ウグイスも元気に谷渡り。
  前に赤い葉っぱを落としていたクスノキが西側斜面に玉切りにされて山積みになっている。その下にはコナラの木の玉切りが。幹の表皮の違いがよく分かる。
  いつもフデリンドウのある辺りには姿を見つけられない。蕗の葉が真ん中広場を占めている。いつものフキバッタを見つけられない。食痕も見つけられない。寒い日が続いたせいでしょうか。
 「目をキン、キラにして素敵な植物を見つけましょう。」の掛け声に参加者の目がまん丸に近づき目の前に張り付く。あった! どれなの? 見つけた可憐な咲き始めたギンランにスマホやカメラが近づく。人目につきやすい所に咲いているが素通りしていく人の方が多い気がする。27日の下見から2日経っているが採られてはいないようだ。みんな、マナーがよいのだ。
 スタッフのTさんが男性の付き添いの仕事で私たちの側を通り過ぎる。 シュンランを前に見た所には姿はなかった。良く陽の当たるところにエビネが二株植わっている。歩く人の目を楽しませることでしょう。
 山辺の道では幾種類かの変な葉つぱが見られるので参加者に紙とペンを渡して探して描いて貰うようにお願いする。コナラやミズキに揺りかごがついている。最初に紹介したナラメリンゴフシが見つかリペンを走らせる参加者たち。
 柳テラスで休憩。昼の場所まで少しあるので小腹を満たして貰う。狐アザミ、カキドオシ、フジ、ガマ、半夏生やミゾソバなどお馴染みの草がのびのびと湿原を占めている。
 エノキのテラス付近はハマダイコンの花が圧倒的なボリュームで回りを取り囲む。小さな人工池にはキンポウゲの仲間が満開。その中に動かない大きめのトンボを見つけた。翅が一枚取れている。後日、ギンヤンマではないかとメールがあった。擬木道の上で縄張り争いをしているのはシオヤトンボ(でよいのでしょうか?)で人の足音に飛びあがつたり、止まったり。一目6匹。全体で何匹いるのか頼もしい。
  今日はここで、戻ったのだが、帰りの木道の階段の少し手前の右側で茶色の塊が動く。何かなと思いつつ前に進むと木道の下を通つたらしく左側から飛んで走る動物が西に消えた。「イ・タ・チ!」本当に久しぶりの再会だ。心配していたのよ。心の中で呼びかける。
 いつの間にかスタッフのTさんが仕事を終えて皆と合流している。参加者一同、嬉しい思いが顔に出ている。 トンボとおいかけっこをやりながら、出口近い階段を上り終えて、午後の写真とトークの催しの準備があるので、筆者はNさんの車でHさんと一足先にスポーツ公園の会場へ。
 スポーツ公園で描いた変な葉っぱの正体を突き止めようと考えていたのだが、案じていたとおり昼食時間も思うように取れない時間になってしまい、断念。この紙上をお借りして少しだけわかったことをお知らせすることにします。

 山辺の道で見つけたコナラについていた蝶の幼虫らしきものについて、今日調べてみましたらウラナミアカシジミの終齢幼虫でした。あの場でそうおっしゃっていたのを聞き逃したので、自分なりに調べてみました。


加藤さんの写真とトークを楽しむ会 「三浦半島の自然」
  加藤さんは今は自由に写真を撮ることができる日常で、今回は1年間撮りためた三浦半島の四季の生き物と宮古島、北海道の生き物の写真を見せて頂いた。最近は小さい昆虫にはまっているという加藤さんは私たちが目にしたことのない小さい生き物の写真をきちんとした名前つきで紹介してくれました。その数120あまり。その写真が撮れる場所や時刻などの秘密も惜しげなく教えて貰い、小網代以外の自然に疎い私たちは大いに参考にさせて貰いました。
 4時半の閉館ギリギリまで使用させて貰い、管理人さんたちにはご迷惑をお掛けしました。後日、毎年親子で参加しているKさんから「春爛漫の小網代の森、最高のごほうびでした。すぐに引き返す覚悟で参加させていただきました。みな様のあたたかい励ましもあり、おかげさまで歩くことができました。本人も「来年も行く?」とのこと。ありがとうございました。抜粋掲載」の葉書をいただきました。会員の皆様、来年も同じ日で開催の予定です。ご参加期待しております。

(記:宮本美織 写真:浪本晴美)

ご参加の皆さまからコメントをいただきました

 

 

 

三浦半島の植物

 今回ご紹介するのは、2011年6月15日の作品「ケイワタバコ」です。岩に生えて葉がタバコに似ているところからその名がついた「イワタバコ(イワジシャ)」の亜種ですが、三浦半島に自生するものは全部ケイワタバコだそうです。 そして令和の年に空前の大ブームとなっている万葉集に度々登場する山萵苣(やまぢしゃ)はイワタバコのことであるとする説もあるようです。

ケイワタバコ(毛岩煙草)

2011年6月15日


 

画 野内眞理子

 

 

 

 

サロン小網代

随 想

 

 

 

サロン小網代 三浦半島のイノシシ

 

 

 

 

小網代を詩う


 

 

 

 

光の丘水辺公園遠足


「春の妖精ニリンソウを訪ねて」
2019年4月14日(日) 参加者6名
 YRP野比駅に10:00集合、スタッフの車に便乗して光の丘水辺公園へ向かいます。公園の入り口付近ではヒメリンゴの可愛らしい花が私たちをお出迎え。
 たっぷりの水と水鳥、さまざまな植物を楽しみながら奥へと進みます。ほとんどの植物には名札がついているので、悩むことなく勉強できます。そうそう、ムラサキハナナと覚えていた花にショカツサイ(諸葛菜)、オオアラセイトウという別名があることも教えてもらいました。アブラナ科なので花が咲く前の茎や葉はお浸し、胡麻和え、炒め物、サラダといろいろな料理で食用になりますが、あまり美味しくはないという噂です。
 ずんずんと進んで通常は立ち入り禁止のエリアへ。光の丘水辺公園友の会の方たちがいらして、植物や動物の写真を見ながら説明していただけたり、園内の案内をお願いできたりしています。ここから先は友の会会長の別府さんに案内をお願いして、さらに奥へと進みます。別府さんは小網代で鳥見交流会の講師としてもおなじみのあの別府さんです。いつもいつもお世話になります、今日もよろしくお願いします。
 浅い池に沢山のオタマジャクシと水生生物。あれもいる、これもいる、あれは何? これは何? とはしゃいでいるうちに、目の前に現れるニリンソウの群落! 切れ込みの深い斑入りの葉から立ち上がる細い茎2本、そしてその先に2輪の白い花。ひらひらして見える雄しべがアクセサリー。妖精という表現がぴったりの愛らしい姿です。
 ニリンソウの白と緑のカーペットにアクセントを添えるのが、3種類のイノデ。ここにはアスカイノデ、ミウライノデ、イノデという3種類のイノデがあります。来るたびに見分け方を教わって、その都度覚えた気になっているのですけれど、いざとなるとなかなか思うようにはいきません。ちなみに小網代の森のイノデは全部アスカイノデだそうです。
 見分けといえば、ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの違いも昨年教えていただいたのですが、今日改めて見てみるとガクの形も、大きさの違いもはっきりと認識することはできませんでした……情けないです。  右の写真はオオバウマノスズクサの花。とても不思議な雰囲気の花が葉の陰に隠れるようにひっそりと咲いています。秋にはスターフルーツみたいな形の、小さい実がなります。でもうっかり食べないでく ださいね、毒があるかもなのです。

 

(記:橋 美千代  写真:別府史朗)

 

(文:橋 美千代  写真:浪本晴美)

 

 

 

 

こあじろの森くらぶ NEWS

スタッフの活動

2019.03.24(日)   通信No.15印刷・発送 スタッフ会議(於 横須賀市立 市民活動サポートセンター)
2019.04.14(日)   光の丘水辺公園遠足「春の妖精ニリンソウを訪ねて」
2019.04.27(土)   第16回交流会下見
2019.04.29(月祝)   第16回交流会「みつけよう、春の森いろいろ」
 交流会終了後加藤利彦さんの写真とトークを楽しむ会「三浦半島の自然」
2019.05.10(金)   第17回交流会「ホタルを見に行こう! 2019」 案内ハガキ発送
2019.05.21(火)   多摩川干潟遠足「河口干潟の生きもの」 荒天のため中止、6月4日に延期

 

 

 

 

会員更新のお願い

こあじろの森くらぶとしての活動をスタートしてまるまる4年、小網代の森が開発の危機に瀕していた時代から闘ってきた会員、小網代ファンを募る活動に応じた会員、保全された森の環境に改めて魅せられた会員、世代を越えて手を携え、活動してまいりました。森を守ることから解放されて、今小網代の森には国内外から多くの人々が訪れ、日々観光地化していくように見えます。5年目を迎えてこあじろの森くらぶは、未来の森のために、自然を楽しみつつ静かに見守り続けていかなくてはならないと、思いを新たにしています。 会費の払込票を同封させていただきました。2019年度(2019年7月〜2020年6月)の会員更新をぜひ、よろしくお願いいたします。

年会費 1000円(7月〜6月 入会金不要)
郵便振替 記号番号 00290−6−137203
加入者名 こあじろの森くらぶ

 

 

 

 

第17回交流会のお知らせ

 

 

 

 

 

多摩川干潟遠足のお知らせ

河口干潟の生きもの
開催日:2019年6月4日(火) *5月21日が雨天中止のため予備日の開催です
お待ち合わせ:10:00 京急小島新田駅  14:00頃散会
持ち物:長靴必携、お弁当、飲み物
対象:「こあじろの森くらぶ」会員とそのご家族、ご友人
*保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします。
*小さなお子様は着替えをご用意ください

 

 

 

 

 

 

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