2017年2月5日(日)
今年初の交流会は久しぶりに鳥の観察会です。
鳥を見るなら早朝に限る! ということで、早朝オプションをつくりました。早朝組は5名が8:00に水道広場集合。 三崎口駅前組7名は10:18のバスで小網代バス停へ。
10:33小網代バス停下車、徒歩3分ほどで絶景ポイントにさしかかるのですが、生憎のお天気で富士山は見えませんでした。
10:45頃、漁港で早朝組と合流、講師の紹介とご挨拶のあと漁港で鳥見。詳しくは後述の講師のお話をお読みください。
11:15に漁港を出発、眺望テラスを経由してエノキテラスへ、お昼から雨になるというので、昼食前に、鳥合わせをしました。空模様のあやしさにも関わらず、30種もの鳥を確認していました。
お弁当を食べながら、本日のお楽しみ「鳥の漢字づくり」。珍作・名作・迷作が出るわ出るわという ところで、折からの雨。ひげ爺の栖へ移動して続行しました。
(文・橋 美千代 写真・高橋伸和)
本日見聞きした鳥たち
・海で見た鳥
オオバン、カワウ、アオサギ、カンムリカイツブリ、ホシハジロ、ミサゴ、トビ
・森中で見聞きした鳥
ウソ、ムクドリ、アオゲラ(声)、ウグイス、キジバト、シジュウカラ、シメ、 ジョウビタキ(声)、
ハクセキレイ、ハイタカ、コジュケイ(声)、コゲラ(声)、 ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、モズ、メジロ、
ホオジロ(♂)、アオジ、カワラヒワ、 スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
今回の交流会は鳥の観察と言うことで早朝コースを設けましたが、どんな鳥に出会えるかの期待と少しの不安が入り混じっていました。しかし、森の入口、ひげ爺の栖の横で5羽のウソの出迎え、水道広場ではツグミやヒヨドリを間近に観察と幸先のいい出だしとなりました。
水道広場からやなぎテラスへは、地上近くにアオジを、頭上にメジロを見ながらの下りでした。えのきテラスを通って小網代湾ではカンムリカイツブリ、アカテガニ広場ではモズを観察。合流時間も近づいてきたので漁港へ移動。途中でウグイスの地鳴き“ジャ、ジャ”が近くに聞こえたので、鳴き声近くの動く枝の周りを注視しウグイスの姿を確認。藪の中を移動するウグイスは、声は聞きますが姿はなかなか見ることができないので良かったと思います。
港で後続組と合流し、オオバンやホシハジロ、カワウ、アオサギ、カンムリカイツブリを観察。港を出発するとすぐミサゴが出現。観察していると、湾奥を回りながら水面をまるでスケートのように何度も滑走。通常は上空でホバリングしながら魚に狙いをつけ急降下して魚を捕まえるのですが、今回は数メートルにわたって足の爪で水面をさらっているようで、魚を捕まえようとしているのか、飛翔の練習をしているのか、また遊んでいるのかわかりませんが初めて見るミサゴの行動でした。
エノキテラスへは、次から次へ出てくるアオジをゆっくり観察。エノキテラスで今日の鳥見は終了し、中央の谷を通って水道広場へ戻った。外来種のガビチョウの鳴き声は無く、常連のアカハラやカワセミ、マガモ、ウミネコなどには出会えませんでしたが、多くの鳥との出会い、また面白い行動を観察することができ、心身ともに充実した一日でした。
(文:別府史朗 写真:須藤伸三、別府史郎)
世界の至宝といわれる世界遺産指定、カンボジヤのアンコール・ワット、それは仏教とヒンズー教の広大な石造遺跡群。1850年代に統治していたフランス人の宣教師によって、深いジャングルの中から発見された。約900年前に、100基ちかくの寺院や石塔が建造されたものである。
数十カ所を細かく見学したら1週間は必要といわれるが、私たちは能率よく車を利用して2泊3日の行程で巡り歩くことにする。欧米人は、手軽にバイクタクシー(2輪バイクの後部荷台へ乗り不安定で危険)を多く利用している。
アンコール・ワットの拠点であるカンボジヤのシエムリアップへは、乗り継ぎ便のよいタイのバンコック経由で行く人が多い。私たちは、小雪が舞う関西空港からベトナム航空へ搭乗、ベトナムのホーチミン・シテイ(旧サイゴン)で乗り換え。 カンボジヤの首都プノンペンへ夜遅く到着。屋外へ出ると、ドッと汗が噴き出るような蒸し暑さで気温35度。
翌日、プノンペンを半日市内見物し、ジェット機1時間でやっとアンコール・ワットの拠点であるシエムリアップへ着く。 バスの場合は、悪路250キロを10時間の走行となり、途中山賊が出るという悪い噂もある。
まだ日も高いので、念願のアンコール・ワットへ向かうことにする。途中料金所があり、この国の人たちは無料で通行自由。私達外国人は、アンコール遺跡群へ全てに通用する1日券20米ドル(約2200円)。7日間通用券は60米ドル(約6600円)である。常時チケットを携帯してないと、7日間分を徴収すると各所に英文での注意掲示板がある。公開時間は朝5時から18時30分まで。
アンコール・ワットとは、「大きい寺」の意味で、古代クメール王朝が築いたヒンズー教の寺院であり王の霊廟である。汚れやすいのでハイキングの服装、足元は暗いのでライトを使用する。灼熱の空を衝いて聳える尖塔群、その影を映す広大な水濠は幅190メートル、周囲5.4キロメートル。中央尖堂をぐるりと囲んで、クメール軍団や当時の生活、神の世界を描いた絵物語風の石のレリーフがびっしりと刻み込まれている。ピラミッドにも匹敵する、偉大な文化遺産といった美の第1回廊(180メートル×2面と200メートル×2面)がある。
塔門の壁面に刻まれた無数の妖艶なデバター(女神)たち、かつて王宮の女官や舞姫がモデルであったという。滞在中のホテルで演じられた、民俗舞踊の踊り子たちの美しい古代衣装がこのデバダーと全く同じであった。第2大回廊(100メートル×2面と115メートル×2面)を見て、最高峰の中央尖堂は高さ65メートルへ。第3回廊(60メートル×4面)へ向かって人の昇降を拒否するような急峻な階段となる。片側のみに設置された観光用パイプの手摺りを伝わってなんとか昇っていく。地元の子供たちは、この見上げる急峻な恐ろしい階段をスイスイと登り降りして笑っている。
建物は、人びとの住居を仮定したものでなくヒンズー神や仏を祀る王の霊廟として建設されたものである。
遺跡は、成長逞しい旺盛なジャングル等に覆われて、長い間の眠りについていたものである。日本を始めフランス、イタリヤ、中国、アメリカ等の援助で今も遺跡調査、保存チームによって復旧工事が今も続けられている。
野内眞理子さんの植物画を展示するときに、額縁を手作りしたことは前にもお伝えしましたが、紙を切ったり貼ったりして額装を完成させていくのが楽しくて、ハマりました! 折り紙でL版のサイズを作り、厚手の上質紙でハガキのサイズをと、たくさんできすぎたのでプレゼントにしたら思いのほか好評でした。この楽しさをより多くの方にお分けしたくて、作り方公開です。お子さまにも作れますよ!
2017年2月5日、早朝観察で第一次の野鳥観察隊を小網代漁港で待っている時、昭和元年生まれという89歳のKさんが話しかけて下さいました。「俺は散策路ができてからは森へは行っていないよ。」「戦争中にはガンダに兵隊が一杯いたよ。」 「えっ。震洋隊の洞窟は誰が掘ったんですか。ご存知ですか?」「兵舎を作って住んでいたよ。」「あの穴は地元の人が掘ったのですか。」「いや、違うよ。」「やっぱり朝鮮人を連れてきて掘ったんでしょうか。」「まあ、そうだね。」
横須賀市の貝塚遺跡は朝鮮人の方々を強制的に連行してきて掘らせたと聞いていたので、もしかしたら、この藤が崎もそうかもしれないと長い間考えてきたのだが、今、その疑問が氷解したのだ。地元の戦争中の動きを書いたものにこの藤が崎の洞窟掘の話が記録されていないように思われたのだ。探しても出てこない。聞いても出てこない。10箇所以上はあると思われる洞窟の跡だ。かつて道パトと称して藤が崎にある大きな3つ洞窟を探検したことがあるのだが、歩いているうちに北尾根からガンダへいく道の南側の谷底に南に向って掘られた10mほどの洞窟が2本。湿原へでても三戸側の別荘の近くの崖にも3本あるし、ガンダの湿原の両側に大小いくつもの洞窟があった。それぞれ役目がありそうで、人が掘ったものだ。誰が掘ったのか誰が兵士として役目についていたのか、松輪の震洋隊については記録があり、木村礼子さんによって出版もされ記念碑が同窓生によって松輪の福泉寺に建立されている。他方、この小網代湾の藤が崎に造営された震洋隊については僅かな記録しか残されていない。先ほどのKさんを尋ねて出来るだけの記録を残さなければいけないのではないかと思っていると小網代の森を守る会時代1996年にであった市井の戦跡研究者のことを思い出した。鈴木梅治さんとおっしゃった北海道の方は全国の戦跡を辿ってその跡を地図におとしていた。干潟でであって話をしているうち、以下の研究成果を惜しげもなく渡して下さったのだ。以下に鈴木さんがたった一人で懐中電灯を頭につけて、測量した図の縮小したものを掲げてみた。大きな原図に近いものを渡してくれた時、これを生かさなくてはと思ったものだ。その後、鈴木さんは阪神淡路大震災の手伝いボランテアに行く予定だと話してくれた。きっと一人でも活躍されていたのだろう。
今のこの戦跡が保存できたらよいなと思うのは私だけだろうか。

三崎口駅前からバスに乗って、引橋で下車。鳥の囀り、陽だまりに咲く花、馥郁と森を満たす春の香り、鳥の囀り、カエルの声、全身に小網代の春を感じてリフレッシュしましょう。
この日の思い出に絵手紙を描いて、さあ、どなたに送りましょうか?
開 催 日 |
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2017年4月29日(土) *荒天の場合は中止します |
お待ち合わせ |
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10:00三崎口駅前 14:00頃散会 |
持 ち 物 |
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お弁当、飲み物(あれば、愛用の画材、図鑑など) |
対 象 |
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「こあじろの森くらぶ」会員とそのご家族、ご友人 |
* 保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします。 |