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第17回交流会 「ホタルを見にいこう!2019」

2019年 6月 2日(日)
参加者 大人20人  子供6人

 16時三崎口駅集合。久しぶりに子供の参加が多く、迎えるスタッフもウキウキ!引橋までバス移動。
 三崎高校跡地にいよいよ商業施設ベイシアが完成し5月末から営業を始めた。2階には市民交流センターと小網代の森インフォメーションスペースが6月からオープンする予定。国道を渡る道は拡幅され、交差点はその名も『小網代の森入口』と様変わりしていた。
 水道広場で打ち合わせをして、森に入る。とたんに、テイカカズラの甘い香りに包まれる。森じゅういたるところで高い木に絡まり、その白い花は滝のよう。
 クモ好きの少年が次々にいろんなクモを見つけていく。「蜘蛛の子を散らす」ようすも観察。したたるような緑の中、フキバッタやアサヒナカワトンボと出会う。
 前回の交流会で見たギンランの花は実になっていた。またコナラの葉っぱの不思議な虫こぶ、ナラメリンゴフシにはいくつも穴があいていた。ナラメリンゴタマバチが羽化して飛び出したようだ。このハチは次に地中の根に卵を産みナラタマフシという虫こぶを作る。こうして葉と根に交互に巣(虫こぶ)を作る変った習性があるということを教わる。面白いけど、何というややこしさだ!!
 ホトトギスやシュレーゲルアオガエルの鳴き声も賑やかで嬉しい。ヤマユリの蕾を発見。どうか無事に咲いてね。  ヤナギテラスで小休止。水分補給とお菓子をちょっぴり。さて、と出発すると小雨が降り出した。宮ノ前峠を抜けてトイレ休憩。神社前を通って漁港の桟橋近くで海を見ながらお弁当と考えていたのだが、急きょ手前の漁具倉庫の庇をお借りすることにした。  雨を避け、各自軽食をとる。例によってさまざまなお菓子がまわってくる。お腹を満たしたところで、今回は少しホタルの勉強を。

 まずはKさんによる紙芝居「ゲンジボタルのゲンちゃん」(写真/作 今森光彦  教育画劇)の上演。次にMによる絵本「科学のアルバム ホタル 光のひみつ」(栗林慧 著  あかね書房)の読み聞かせ。この本は子供向けとは言っても、われわれ大人も知らないことばかり。ホタルの一生の生活史を詳しく勉強した。それを踏まえて、今度はMさんによるホタルのクイズに、大人も子供も集中。その勢いで「ホーホーホータル来い!」の大合唱。さらに「蛍(蛍の宿は川端柳……♪)」へと続くが、こちらはどうも古希を過ぎた人しかよく知らないようで、全体の3割ほどの方々がひときわ声を張り上げ、大盛り上がり。聞く側も、なるほどホタルの飛ぶ環境が歌われていると納得。
 ちょうど19時となり、再び宮ノ前峠入口から森へむかう。いつの間にか、雨もやんだようだ。
  入ってすぐの南の谷付近から光り始める。パトロールの方が、「だんだん増えていて、昨日は1000を数えた。今日あたりが最大値かもしれない」と教えてくれる。なるほど今日は好天ではないが、ホタルの出は多そう。水道広場集合を確認し、それぞれの歩みでホタルの光を求めて暗闇の森へ。
 例年、ヤナギテラスからまん中湿地にかけて集中して見られたが、今回は南の谷から引橋入口の階段中央付近まで、まんべんなく分布しているようだ。所々で立ち止まり、ほうっと息を吞んで光の饗宴を楽しんだ。
  水道広場で感想を言い合って、簡単な反省会を終える。真っ暗ななか、バス停に向かって登っていくと、いきなりBeisiaと大きな赤いネオンが真正面に現れ、一瞬自分が街なかにワープしてしまったような奇妙な感覚におそわれた。
記:松原あかね 写真:浪本晴美

ご参加の皆さまからメッセージをいただきました


 

 

 

多摩川干潟遠足 「河口干潟の生きもの」

開催日:2019年6月4日(火)
参加者:8名
小網代の干潟に足が踏み入れづらくなってしまい、「たまには、カニや貝に会いたいね」と長靴持参で多摩川河口まで足をのばした。京急小島新田駅から徒歩10分ほどで綺麗に改修された堤防のある川沿いに出る。キングスカイフロントと名付けられた、その一帯は国立医薬品食品衛生研究所だのアイソトープ協会だの川崎生命科学・環境研究センターだの、先端技術の研究所のピカピカの建物が並ぶ。「本当に干潟があるの?」という感じ。でも、殿町第二公園から土手を下りていくと、懐かしい干潟の匂い。アシ原では「ギョギョシ、ギョギョシ」とオオヨシキリの声。川の向こうには飛行機や大鳥居が見える。 一歩干潟に足を踏み入れると、そこはカニたちの世界。よく見知ったコメツキガニ、チゴガニ、ヤマトオサガニ、アシハラガニ、アカテガニがうごめいている。
小網代にはいないトビハゼがいるというので探しに行った。姿をはっきり見ることができなかったが、稚魚が水の中に勢いよく動く気配を感じた。逆に、小網代ではわんさかいて平気で踏み潰しているホソウミニナとウミニナがここには全くいない。東京湾にはほとんどいないそうだ。なぜ小網代にあんなにいるのだろうか。不思議だ。ついでに言うと、ハマガニもいないらしい。いつも見ていた普通が普通でないことを体感するって大事なことだと思った。

(浪本 記・写真)

 

 

 

 

三浦半島の植物

野内眞理子さんの植物画から野草を中心に、三浦半島で見ることのできる植物をご紹介しています。今号でご紹介するのは2011年の作品からアジサイです。意外なようですが原産地は日本、関東地方の海岸に咲いていたガクアジサイが原種なのだそうです。
アジサイ(紫陽花) 2011年10月25日

 

茅ヶ崎市開高健記念館と登山家槇有恒展
 開高健の自宅を記念館として公開している。隣接のゆかりの人物館では登山家で、ヒマラヤの8000メートル峰 マナスル登山隊長を務めた槇有恒の企画展。
 自宅の周囲は、美しい花木に包まれて植物園のようである。
 5分で茅ヶ崎海岸。富士箱根、大島、烏帽子岩、江の島の眺望が素晴らしい。シーサイドハイキングも楽しめる。
茅ヶ崎駅から南へ2キロ、コミニテイバス(1時間毎)開高記念館前下車。
 開館日 金土日と休日   開館時間 10時から18時   入館料 300円
 槇有恒展は9月29日まで 電話 0467-87-0567
茅ヶ崎駅出札口近くに、市観光案内所がある。

 

 

 

小網代を詩う

 

 

 

サロン小網代

随 想

 

 

 

相模原と座間の大凧まつり

令和元年5月4日 祖父川精治

 令和元年5月、10日間の超大型連休中の4日「みどりの日」と、5日「子供の日」の2日間。相模原市と座間市が、それぞれ競い合うように広大な相模川の河川敷公園で「日本一の大凧祭り」が行われた。  2日間で集う人達は凡そ10万人。
  我が国最大級といわれ、両市とも会場は隣り合わせなので徒歩で「シバサクラ」咲く土手上を伝い歩いて2会場を同時に見ることができる。遥か遠くには、雄大な丹沢大山の青い山並みがすばらしい。
  両市共に、自然の風速計として横一列に数多くの鯉幟を掲揚している。鯉の泳ぐ姿が横一列になるような、風速が必要といわれている。地元では、経験的に気温の上昇する午後の方が強い南風が吹くという。
  強い風に助けられ、100人規模の人たちが一気に太い手綱を引くとゆらりと青空へ向けて上昇する。期待し待っていた見物客の大きな歓声がどっと上がる。残念ながら、私が出かけた初日の5月4日は強い南風が吹かず大凧は揚がらなかった。
  再挑戦した翌5日には、両市とも大凧は空高く舞い揚がったと座間市商工観光課の話しであった。
小型の3間凧(18.畳敷き)も含め全て文字は「令和」を採用するなど、今年は新時代にふさわしい特別な大凧まつりとなった。新元号案が示された時期が遅かったので、大凧の制作には大変なご苦労が多かったと思われる。
  約1000キロ級の100畳敷き大凧の文字は、その時代を表徴する文字が選ばれてきた。今年は、大凧や他の小型凧等全て墨黒々と新年号である「令和」が選ばれていた。初日4日は風向きの条件が悪く、夕方からは雷雨となり中止となってしまった。それでも、3間凧(18畳敷き)を揚げることができ、会場は歓声拍手喝采に包まれたといわれる。
  江戸時代の昔は、個人的に子供の誕生を祝い、また端午の節句に子供たちの成長を願って、空地や田畑で揚げた祝い凧が始まりといわれる。やがて豊作祈願、さらに若者たちの意志や希望を文字に現わした凧まつりとして規模が拡大していった。
  しかし、社会情勢の変化などから技術の継承や会場の確保などが危惧されるようになり、現在では「相模の大凧まつり実行委員会」によって開催が継続している。
  製作期間は約3ケ月間も要する大凧作りには、小中学生も参加しているという。最大の注目は大凧に描く文字題字のことで、市民から応募して選定する。時には元字を市長が直筆、それを見て大凧文字に描きなおすこともあった。
  過去には、両市それぞれに大凧にふさわしい名が選ばれ祝輪、祝政、隼風、福風、翠風、葵翔、凱風、等が使われてきている。

大凧の仕様
百畳敷き8間四方14.5m×2
重さ1000キロ
綱の長さ200メートル
綱の直径3~4センチメートル
引手80から100人
必要な風速は南風10~12m
製作期間3ケ月

 昭和57年神奈川の祭り50選、平成3年国の無形民俗文化財に指定されている。 会場の相模川河川敷公園へは、JR相模線相武台下駅下車 1.2キロ 徒歩約20分で標識がある。
 また、同じ相武台下駅から広いバス道を北へ徒歩15分。相模原市相模の大凧センターがあり、常時大凧が展示掲揚され、他には各種数多くの凧が見学できる。

 

 

 

 

こあじろの森くらぶ NEWS

スタッフの活動

2019.05.26(日)    通信No.16印刷・発送
スタッフ会議(於 横須賀市立 市民活動サポートセンター)
2019.06.02(日)   第17回交流会「ホタルを見に行こう! 2019」
2019.06.04(火)   多摩川干潟遠足「河口干潟の生きもの」
2019.06.15(土)   第18回交流会「地衣類」下見
2019.07.16(火)   スタッフ会議(於 横須賀市立 市民活動サポートセンター)

 

 

 

 

第4回 こあじろの森くらぶ総会のお知らせ

2018年7月から2019年6月までの活動報告並びに次年度の活動計画を提案します。
第二部では会報に随想を連載して下さっている、会員の須田漢一さんが撮影された生きものや自然の写真をスライドでご紹介します。どうぞご参加いただき、くらぶのこれからのためにご指導下さいますようお願いいたします。ご欠席される方は、同封の委任状をお送りください(恐れ入りますが切手代をご負担ください)。
日 時    2018年8月25日(日)13:30~14:30
会 場   南下浦市民センター 2階 研修室(三浦海岸駅徒歩1分)
一 部   議 事
二 部   スライドショー「森と海辺と大地から」 須田漢一
総会終了後時間と天候が許せば、ご一緒に秋の気配が漂い始めた森を歩きたいと思います。今年の森は私たちにどんな顔を見せてくれるでしょうか。

 

 

 

荒崎方面 アカテガニ遠足のお知らせ

愛し恋しのアカテガニさんたちに、今年も逢いに行きましょう。ソレイユの丘公園の中を通って、佃(つくだ)嵐(あらし)崎から栗谷浜(くんぱま)漁港へ、ちょっと冒険心をくすぐられるコースです。ちっぽけなアカテガニが必死で次の世代へと生命を繋いでゆく姿に、生きることの大切さを思い、明日の元気を補給する夏の一夜。脚力に不安のある方には、近道コースをご案内します(小さなお子様には保護者がご同行ください)。

開 催 日  2019年8月11日(日) *荒天の場合は中止します
お待ち合わせ   15:50 三崎口駅前 16:05発車のソレイユの丘直行バスに乗ります(終点下車) 時間に余裕を持ってお集まりください。
車でお越しの方はソレイユの丘入口ゲート付近で16:20くらいにお待ちします。 (駐車料金は16:00以降無料)
解  散  20:00頃現地解散 
持ち物  長靴、懐中電灯、軍手、虫よけ、軽食、飲み物
危険防止のため荷物はリュックサックなど両手が空くものにまとめてください
濡れても大丈夫な服装、または着替えをお仕度ください。
対 象   「こあじろの森くらぶ」会員とそのご家族、ご友人 
 保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします。

 

 

 

第18回交流会「いつでも、どこでも、みんなの地衣類」 開催決定!!

10月20日(日)、地衣類の専門家を講師にお招きして交流会を実施します。
午前中座学、午後からは白髭神社付近で観察。定員20名予定。
人数把握のため参加希望者はご一報ください(第1次集約8月25日)。
詳細は9月発行の通信第18号にてお知らせします。

 

 

 

 

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