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第8回交流会 小網代の森油壷から諸磯へ三浦半島の植物今日の小網代
サロン小網代 随想  中国唐山大地震小網代を詩う
こあじろの森くらぶNEWS・野内眞理子さん植物画展ご報告スタッフの活動第9回交流会のお知らせ

第8回 交流会

「小網代の森から諸磯の自然を探訪」

12月3日(日)
 前回、豪雨でスタッフだけの森になってしまった交流会、今回は富士山の良く見える晴天のもと、ニコニコ、三崎口駅に集まったメンバーは12人。ゲストのHさんが見えてみんな余計にニコニコしています。
 三戸の畑を登っていく途中、咲き遅れの黄色いヤクシソウの花を見つけ、まず、感激。
 北尾根への道の側を通過、水道広場に着くと、思い出したようにNさんがリュックから「みつけよう、秋の色&IRO」と題したプリントを配布してくれました。これは前回10月22日の交流会でやる予定だった森歩きのテーマです。森の中を色に注目して色IRO見ていこうというプログラムです。10月12日に下見をしながら話し合い、10月14日に決定、メールでやりとりしながらスタッフのNさんが作成してくれたものです。 歩きながら冬の森を色に注目して見ていきます。交流会後、Nさんに戴いた細かい報告を参考にして、歩いた順に草花と色とに特化して挙げてみます。
  その前に読者の皆さん、想像力を使って以下のクイズに挑戦してみて下さい。答え終わったらこの続きを読んでみて下さい。そして、再度、答えを確認!最後に答え合わせをしてみて下さい。あなたの脳の活性化間違いなし! 

いろいろIROIROクイズ

 

 さて、色のサークルを印刷された紙を持って森の中を歩いていきます。
アカマンマ=桃色 シロノセンダングサ=白色 ミズヒキソウ=白と赤  ベニバナボロギク=橙色
セイタカアワダチソウ=黄色 クサギ=赤と青  ヤツデ=白色  トキリマメ=赤と黒
ハダカホオズキ=赤   アマチャヅル=黒色  ウラシマソウ=赤色  アオキ=緑色
ヤブムラサキ=紫色  アメリカイヌホオズキ=緑色から黒色  ワカバグモ=緑色
キツネノボタン=黄緑色  ムラサキシキブ=紫色 シロバナサクラタデ=白色  タコノアシ=茶色
カラスザンショウ=薄茶色  ヤブツバキ=赤色
ジョロウグモの巣=虹色に輝くまるでCDのよう。 いかがでしたか。色に注目して冬の森を歩いてみて、改めて実りと動物達と緑の色との関係(補色)を感じざるを得ませんでした。果たしてこれを春の森で実施したらどんな色が目に留まることでしょうか。
文責宮本   (答え①B  ② C  ③A  ④B  ⑤B  ⑥A )

 

 
ムラサキシキブ発見
 
ベニバナボロギク
 

県のトイレ工事進行中 どんなトイレができるのでしょうか

 

油壷から諸磯へ

 今回の交流会は、森を抜けて諸磯方面へ足を延ばすおまけ付き。さらにその先に忘年会が待っているのでした!
 先ずは油壺験潮場へ。ここは国土地理院の管轄で、地図の海抜高度の基本となる、東京湾平均海面の微細な変化を監視しています。まさに油を流したように穏やかで風光明媚な油壺湾は、これ以上ないロケーションですね。関東大震災の時、地盤が1.4m隆起(海面が沈降)したことを表す教科書に出ていた有名なグラフは、この油壺験潮場のものです。明治のはじめ頃人が木の棒を差し込んで観測した、石の柱に残る溝と井戸、明治27年から平成9年まで使われていた煉瓦造りの建物、コンピュータ式の最新の建物と、三代の歴史がそのまま観察できました。

 

 次に向かったのは諸磯隆起海岸。柔らかいシルト質の岩肌に、イシマテガイなどの穿孔貝があけた穴が水平に幾筋も並んでいて、それが当時の汀線であることから、過去の地震による隆起をあらわしているとされ、昭和初期に国の天然記念物に指定されたところ。今回十数年ぶりに訪ねてみたら草木が覆いかぶさり、放置されて荒れた可哀そうな状態でした。管理する予算がつかないのでしょうか。




 

 隆起海岸でしばらく休み、諸磯湾につながる谷を遡って忘年会の会場へと向かいます。台地の上に出て振り返ると、茜色の夕日に縁どられた素晴らしい富士山。太陽が沈みきるまでみんな言葉もなく見惚れていました。さあ行こうとまた振り向いたとたん、今度は東の空に大きな月が出始めました。なんと、今期最大のスーパームーンの出現でした。 その後のお酒の美味しかったこと!

 

三浦半島の植物

 お汁粉やぜんざいに入っている大粒の小豆も好きですけれど、粒は小さくともお赤飯には欠かせないササゲが私は大好き、濃いピンク色のおこわの中にほんのり甘い豆を探して食べた幼い日を思い出します。
 今回はそれよりもっと小さいノササゲです。一見平凡なたたずまいですが、その中に秘めたあなどれない美しさ。艶めく紫色のさやは弾けて、今頃小網代ではそこかしこに小さな小さな赤い宝石のような種が落葉の絨毯を飾っていることでしょう。

 

画 野内眞理子
詩 中井由実

 

今日の小網代

1月7日(日)
鳥たちの声だけが響く静寂の森。水神様に一番近いヤシャブシ坂の登り口まで行き、今年の無事を願い、そっと手を合わせる。振り返ると、ジャヤナギの裏にマメヅタが! もうなくなってしまったかと思っていたマメヅタに会えるなんて、さっそくの御利益に感謝。  
H.N

サロン小網代

随 想


お知らせ
須田さんが新著を出版されました。「随想集 三浦半島 森と海辺と大地から」
小網代の森、光の丘水辺公園の自然観察会に長年足しげく通い、みつめ、綴った多面的な三浦半島の魅力。(帯より)
かまくら春秋社 2018年1月5日 定価:1,500円+税

 

 

サロン小網代

中国唐山大地震

祖父川精治 記
 あまり我が国へ詳細な報道はされていないが、広大なユーラシア大陸の中でも中国は地震が多い国である。
  2008年5月12日、四川省汶川県の山岳部周辺でマグニチュード8.0の直下型の大地震が発生した。北京オリンピック開催まで、僅か3ケ月前の事である。重大な被害を受けた地域は、我が国の3分の1に相当し、死者行方不明は約8万7千といわれている。この大災害を克服して、中国は夏のオリンピック開催を強行し無事に成功した。
  私たちは同月22日、北京から山西省の五台山へ登っている。3000メートル級の5ツの峰々が連なる山岳仏教の聖地である。災害直後のことであり自粛するつもりであったが、中国側から予定どおり来中してほしいと要請があったので、出掛けたものである。
  寺院本堂には、赤布へ「為四川川大地震遭難同胞祈願」と筆書きで掲揚してあった。
  四川省山岳部3000メートル圏内に生息する、野生のパンダも多数被害を受けたといわれる。小学校や公共の建物群の倒壊が激しく、住民達はトウフのオカラ建築といって非難した。現地の中国新聞写真報道によると、ヒキガエルが自動車道へ数千数万匹も地上に姿を現し大きな話題となった。カエル達は、地中の微かな兆候振動を感じ取って行動したものと考えられるという。
  四川省は四川盆地といわれ、緯度は奄美大島や沖縄本島に相当する。3000メートル級の山岳地帯でも積雪は無く、パンダの好む竹や緑の木々が生い茂っている。面積人口共に、我が国に匹敵する広い地域である。省都は成都、人口1000万、高層ビルや地下鉄工事が盛んである。世界の屋根チベット「ラサ」への入口で、ジェット機で約2時間。私も、2度利用している。古代「蜀」の都で、三国志に登場する国王劉備玄徳や軍師諸葛孔明の陵や墓がある。有名なのは、本場四川料理「陳麻婆豆腐・チンマーボ トーフ」発祥の地で、横浜ランドマーク地下レストラン街にも支店がある。オススメです。
  北京から150キロ、内陸部重工業都市の河北省唐山市で、巨大な大地震が発生している。今から約40年前の、1976年7月28日。中国史上最大級といわれ、死者24万、重軽傷16万。M7.8級の直下型の大地震である。
  1923年9月、大正12年の関東大震災では死者行方不明は10万5千と記録に残る。
 中国では、なんと最近になってこの唐山大地震を映画化したのである。記録破りの大ヒットで、中国映画史上最高傑作といわれ、海外メデイアから「最もヒューマニズムと感情に富んだ力作」と絶賛された。運命のドラマに、中国2000万の人達が号泣したと伝えられる。
 しかし、我が国では2011年3月下旬からロードショーとして上映予定のところ、東日本大地震が直前に発生した。当然のことで上映は急遽取止めになり、今後の上映計画は未定という。

 

 

 

 

 

小網代を詩う



 

 

こあじろの森くらぶ NEWS

野内眞理子さん植物画展のご報告

期 日  2018年1月9日(火)から15日(月)まで
場 所 逗子文化プラザホール 1階ギャラリー>
開 場 9時~18時 入場無料
主 催  こあじろの森くらぶ有志
入場数  577名 (内訳:9日(火)62名、10日(水)87名、11日(木)59名、
12日(金)88名、 13日 (土)66名、14日(日)123名、15日(月)92名)
有志スタッフ  のべ38名
 逗子市役所に近い逗子文化プラザホール、図書館と大ホールや各種会議場に隣接した植物展会場は人の出入りが多い所です。コーナーには、野内さんの子供さん一同からとして大きな生花が飾られ美しい彩りを添えて実に華やいでいました。またMさんからもポスター下部へ生け花や、机上に鉢花が並べられていました。野内さんの、元お住まいの人たちやご友人が多く来場され交友の広さを感じさせていました。逗子市山の根地区の自治会からは、会報へ記載するからと取材に来られました。また、次の植物画展の会場候補として「横浜市ひまわりの郷」へ是非という来訪者の声がありました。
 野内真理子さんは、元小網代の森を守る会のスタッフ、会計担当として20数年間にわたり会の財政を支えてきた方です。穏やかで優しいけれど、きっぱりしたところもお持ちの人柄が愛され慕われておいででしたが、病を得て2013年8月17日に泉下の人となられました。72歳の若さでした。
 その後ご主人さまから、遺品の中にこんな絵があると、53点の植物画を寄付していただきました。静かに誰にも語られずこのような素晴らしい絵画を残された野内さんの奥ゆかしさに会員一同は感じ入り、いつしかこの絵を一人でも多くの方に見てほしいなという願いを抱くようになりました。有志を募り、額縁を手作りし、販売用に絵葉書を印刷しました。第1回はこあじろの森くらぶ総会で、次いで横須賀市、三浦市で展示会を開催してきました。小網代の森に咲く植物のほか、私達のなじみ深い身近な花々の輝く生命に満ちた空気を感じていただければ幸いです。
  制作年代順に作品一覧があり、全ての花の名へ仮名文字と漢字が付けてあります。これはスタッフのHさんが作成したもので、どのようにして調べ記入したのか実に感じ入る次第です。
(S.S)

 

 

 

スタッフの活動

2017.11.26(日)  スタッフ会議(横須賀市立 市民活動サポートセンター)
こあじろの森くらぶ通信No.9印刷
2017.12.01(金)  野内眞理子さん植物画展、会場打ち合わせ(逗子文化プラザホール)
2017.12.03(日)  第8回交流会「小網代の森から諸磯の自然を探訪」
10:00三崎口駅前集合 諸磯散会後、「縁の会」(油壷入口 みつ葉)
2017.12.10(日)    スタッフミーティング(横須賀市立 市民活動サポートセンター)
2017.12.25(月)    第9回交流会お知らせ葉書(通信号外)発送
2018.01.09(火)    野内眞理子さん植物画展搬入(逗子文化プラザホール)
(展示終了まで全日1~3名のスタッフが常駐)
2018.01.15(月)    野内眞理子さん植物画展撤収(逗子文化プラザホール)

 

 

第9回交流会のお知らせ


昨年大好評でした早朝コースを定番にいたしました。どちらのコースのご参加でも、 もちろん両方のご参加でもOKです。小さな鳥たちの囁き、ノスリが悠々と空に浮かぶ姿、ミサゴが魚を捕らえる瞬間、たくさんの冬の森のいきものに出会えたらいいですね。
開 催 日  2018年2月4日(日) *荒天の場合は中止します
★早朝谷あるきコース  
お待ち合わせ  8:00 水道広場
★のんびり漁港 コース
お待ち合わせ  10:00 三崎口駅前(バスで移動)
 10:30 小網代漁港(桟橋近く・ペルルカフェ前)
散  会  14:30頃水道広場で散会
講  師   別府史朗氏
持ち物  お弁当、飲み物(あれば双眼鏡、図鑑など)
対  象  「こあじろの森くらぶ」会員とそのご家族、ご友人
* 保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします。
* 寒さの厳しい季節です、防寒対策を十分にお仕度ください。

 

 

 

 

 

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