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第4回 交流会三浦半島の植物随 想マララ・ユスフザイさんとパキスタン・ヒマラヤトレッキング小網代を詩う
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第5回交流会のお知らせこあじろの森くらぶグッズのご紹介今日の小網代
◆ 一句ひねろか絵手紙描こか、なんでもかんでも虫眼鏡

〈一句ひねろか絵手紙描こか、なんでもかんでも虫眼鏡〉と、調子はいいのですが、ここには盛りだくさんのテーマが  含まれているのです。 幸い晴天に恵まれ、参加者は11人。 始まりは、小網代の森を守る会以来、数年ぶりの参加となるTさん、20数年ぶりに森に入るという長年の応援団のHさんとの感動的な再会でした。
配られた虫眼鏡と俳句用の紙を持って、いざ森へ。
クサギは花も終わり、紫のがくと青い実が美しい。 カントウヨメナ、アキノタムラソウ、ミゾソバ、満開。
迷い込んだように1頭のアサギマダラが飛んで。南へ移動する群れからはぐれちゃったの?
カラスザンショの葉先のモヤモヤは何だ? クモの巣ではないようだけど。
あそこに並んでるのはだれの落とし物だろう? 一つはアライグマ、もう一方のくねくねしたのは、まさか蛇の糞じゃないよね。 アハハ!
その都度立ち止まっては、解説、講釈入り乱れ、五七五の言葉も少しずつ溜まっていきます。
虫眼鏡で見れば、地味ぃーなイネ科のチヂミザサも今を盛りと花粉にまみれ、ミゾソバの小さな花も大迫力。
正午過ぎ、ようやくヤナギテラスに到着! 津波避難路側スペースで小休止、そして絵手紙に挑戦しました。皆さま集中して小半時、スタッフのMさんお手製の消しゴムはんこで落款まで。 作品の値打ちが上がってニンマリ笑顔に。
銀の穂がゆれるオギの原、ガマの穂を見ながら13時エノキテラスに到着、やっとお弁当にありつきました。 いつものようにお菓子の袋がいくつもぐるぐる回ってお腹がいっぱいになったところで、俳句のご披露。 一人ずつ三つの袋から、五七五とくじを引くように三枚選んでつなげていきます。 
一句ずつ読み上げては、講評、珍説も飛び交います。 いや笑った笑った! 最後はスタッフのHさん特製フレームをプレゼントされ、さらに一段値打ちの上がった額縁入り絵手紙を見せ合って、記念写真を撮りました。 14時すぎエノキテラスで解散。 全員が来た道をゆっくりとたどって、帰途につきました。

(記 松原あかね)

 

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1席 偶然完璧でしたで賞 こあじろの アサギマダラは 空に浮く
とっても寄せ集めで出来た句とは思えないくらい完成度の高い句。しかも参加者全員が旅蝶のアサギマダラをみています。
2席 意味深で賞 木もれびの ほお紅おいて きづかずに
気づかずとは言っても 木漏れ日は 誰かさんの頬を赤く染めた瞬間を切り取ったのだ。
3席 ユーモア溢れで賞 秋の顔 ふんにくわしい おとしもの
何だかあけびの実が糞になって落ちている場とそれを覗き込んでいる私達を想像させます。
4席 秋で賞 ふきの葉が 三角帽子 落ち葉舞う
情景が目に浮かぶ秀作です。
次点 イメージ沸くで賞 アケビ2コ 正体見たり ふんくらべ
次点 満腹で賞 うろこぐも カラスザンショウ おいしそう

 

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今回は2010年11月の作品「キチジョウソウ」をご紹介します。 釈迦が菩提樹の下で悟りを開いたとき、敷物にしていたのがこの吉祥草、仏さまたちの敷物です。 冬枯れた草むらの中にこの赤い実をみつけると、何ともおめでたいような嬉しいような気持ちになりますね。

キチジョウソウ 2010年11月



画 野内眞理子 詩 中井由実
        

 

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 2014年ノーベル平和賞を受賞した、史上最年少の少女17歳のマララ・ユスフザイさん。1997年7月12日、パキスタンの西北、アフガニスタンと国境を接するヒンズークシュ・ヒマラヤの登山口であるスワート生まれ。当時は、タリバンの武力勢力の支配下にあった地域である。

 恐怖におびえながら生きる人たちの惨状を、イギリスBBC放送のブログへ投稿。当初は匿名でしたが、パキスタン政府の支援もあって実名で活動するようになった。女子教育に反発する武装勢力の攻撃対象になり、2012年10月9日、スクールバスで帰宅途中に襲撃され頭に重傷を負う。イギリスの病院へ運ばれて手術を受け奇跡的に回復した。
 2013年7月12日、16歳の誕生日にニューヨークの国連本部で「・・・武器よりも1冊の本を下さい。教育こそが世界を変えられる解決策ですと訴えた・・・」。
 パキスタン・ヒマラヤの登山基地であるスワート、なぜこんな危険な地域へ行ったかというと、当時は全くそんな予備知識はなかったのである。当初、行き先はネパールヒマラヤで、ヒマラヤ襞を懸ける氷雪の峰々を望む、ヒマラヤ・トレッキングである。海外の山専門のA旅行社へ依頼することにした。マララさん生誕の約10年前のことである。
 ところが出発直前、ネパールで国内政変が起きて入国禁止となったという。そこでA旅行社ではどう交渉したのか、代替えとしてパキスタン・ヒマラヤ4500メートル級のハードトレッキングを再提案してきたのである。現地ガイド等スタッフはパキスタン人、チーフは高所登山経験のあるネパール人が担当することになった。連絡官として陸軍将校が参加、ライフル銃武装したガードマン2人も同行することになり、それだけに現地情勢が不安だったのである。
  パキスタン腹といって、この国へ入国する外国人たちが必ず体験する猛烈な下痢。水が合わないのである。私は幸いなことに、滞在中は快調でそんな気配は全くなく心配無用であった。PIAパキスタン航空・B747の機内サービスはアルコールナシ、乗務員全員、大柄で髭の男性たちであった。離陸直前、機内にはイスラームのコーランが流れる。
  首都イスラマバードの風景、街中では成人女性の姿はなく白いシャルワールという民族衣装の男性ばかりで雑踏していた。生活日常品バザールの買い物等も全て男性で、成人女性はチャドルという顔だけ現した黒いムスリム(イスラーム教徒)の衣装を着用。自分の夫以外には素顔を見せないとして、常時在宅し外出は控えている。 この国最高級5ツ星のパールコンチネンタル・ホテルへ宿泊、コンシェルジュは女性であった。早朝、近くのモスクから高音声でアザーンという「早く起きて祈りにつきたまえ。礼拝は眠りにまさる・・・」という呼びかけがあり目覚める。 首都からバス10時間、登山基地であるマララさん誕生の地スワートへ着く。インダス河を渡り、西暦2、3世紀頃、仏像発祥の地であるガンダーラを経由する。
  ヒンズークシュ・ヒマラヤ「最高峰はティリッチ・ミール7706メートル」を水源とするスワート川沿いには緑の水田が広がり、我が国の山地で見られる棚田の農村風景と同じである。宿泊を重ね、4000メートル地点にペースキャンプを設定。4500メートル級の無名峰を登り、峻険なヒマラヤ氷雪の峰々の展望を楽しんだ。
 どこへ行っても、ワッと集まって来るのは男女の子供たちと髭の男性達である。街中では成人女性の姿は全く見ることなく、この国からは女性たちが消えたかと思った。
 帰路、北京経由で成田行きのPIAパキスタン航空。中国国境に聳える、世界第2位の高峰K2(測量ポイント番号、Karakorum・2の略)「中国名チョゴリ」8611メートル。エベレスト8848メートルより峻険で、登頂がかなり困難といわれている。
機内から雲海上に遠望できて実に幸せであった。 祖父川精治
祖父川 精治

 

神奈川県のイベント情報 12月4日(日)
桜木町駅前の浜銀ホールで神奈川県民俗芸能保存協会の発表会を開催します。チケットは無料ですが事前申し込み制です。

 

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森を巡る逸話を不定期で 宮本美織 記
10月9日 橋、宮本、松原で第4回交流会の下見と当日の実施計画の作成、宮本は鼻水を理由に小雨になったけれど森への散策はパス。絵手紙のサンプルを描きながら、漁港で待機。
橋さんのメールより
・当日実施要項を作成し、11:50から森へ入りました
 足もとにはミゾソバとミズヒキが花盛り、クヌギの実が色鮮やかです。 カントウヨメナの薄紫は楚々として、どこまでも地味なヤブミョウガ、濃紫の実がきれいだよ。
 離れたところに白い花をつけているのはハリギリの木でしょうか。  ヤナギテラスは意外に植物との距離が遠く、絵手紙を書くのは難しそうです。少し先へ行くとガマやタコノアシが目の前に見られますのでヤナギテラス周辺に散らばって描くことになると思います。
10月20日 皇后陛下の82歳の誕生日によせたお言葉のTVニュースをちらと見ていたら、小網代の森と思しき森にお二人の姿が・・・。チゴガニも映り、きっと小網代の森! 宮内庁のHPで調べてみたら、葉山御用邸滞在は7月11日(月)から14日(木)、両陛下のご日程の所を見たら、7月13日の水曜日には何も書かれていない。この日が暑い日だったらこの日に訪問されたのか。 平成24年4月27日、第6回みどりの式典で緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を特定非営利活動法人小網代野外活動調整会議の代表が受けた際、両陛下に直接、来森を訴えたと聞いています。 宮内庁のHPの「おことば 記者会見」の所から森関連の部分だけ掲載させていただきます。 「ごく個人的なことですが、いつか一度、川の源流から河口までを歩いてみたいと思っていました。今年の7月、その思いがかない、陛下とご一緒に小網代の森で浦の川のほぼ源流から海までを歩くことができました。流域の植物変化、昆虫の食草等の説明を受け、大層暑い日でしたが、よい思い出になりました。」  25年くらい前のゴルフ場問題が三浦市全体を騒がしくしていた頃、三浦市長の所へ天皇陛下かまたは側近の方からか、電話で「あそこはよい所ですね。」の一言があったという噂があった。 そのもっと前、今上陛下は小網代湾の奥で「ハゼ」を採取して研究されていたとか。湾奥の岸にあった別荘の主、近藤さんにその話を伺ったことがある。小網代の森保全はどなたにも喜んで貰えている。
10月23日 第4回交流会で
・ 旅蝶のアサギマダラが入り口の長い階段の下でひらひら。以前にヒヨドリジョウゴの蜜を吸いに来ていたのを見ていたことがある。丹沢の山中でも。キジョランを幼虫が食草とするらしいので、三浦半島も通り道の資格あり。
・ 浦の川を堰きとめた杭ごとにエノキタケの群生。まるできのこの川のよう。以前にもこの辺りでエノキタケを良く見た。ある人に言わせると店で見ているエノキタケはもやし状態のもので、本物の姿はこちらなのだそうだ。昔、一かけ頂いて、吸物椀一杯の良い香りと味を確かめたことがある。
・ すずめ蜂 女王のバトル 行司の手   山之辺の道でオオスズメバチの女王と思われる2匹がお互いを食おうとするかのような上へ下への激しい動きをしていた。暫く見ていたが、踏まれてしまう前に2匹を空中へ移動させてやった。蜘蛛の糸ならぬ「蜂の針」の物語が始まるか。
・ ヤナギテラスの近くのジャヤナギの幹にヒモミノガが健在。 ふらふらと 幹にとりつき ヒモミノガ
・ 上流のミゾソバの花がやや白く、下流に行っても白く、ピンクの花の大群落という季節は過ぎてしまったのか。

 

 

今日の小網代 10月23日(日)
 浦の川には、三浦市水道の送水管が埋設されている。露出している太い鉄管上に、一瞬トグロを巻いている蛇かと思った。 森中ではタヌキ、イタチ、ウサギ、アライグマ等の落し物を見ている。これは消化の悪い木の実や種子が混じって無いので、進入禁止のペット犬のモノと考えられる。 源流では、中国産のガビチョウが声高く鳴いていた。   「S」

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・お問合せはこちらから  046-889-0067(仲澤)  info@mori-club.com(高橋)

 

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郵便振替 00290-6-137203 こあじろの森くらぶ
*振替料のご負担をお願いします

 

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こあじろの森くらぶNEWS

◆ スタッフの活動
09.25(日) 10:00~ スタッフ会議(於 横須賀市立 市民活動サポートセンター)
午後 通信No.4 印刷・発送
10.09(日) スタッフミーティング 交流会下見(10:00三崎口駅前集合)
10.23(日) 第4回交流会 一句ひねろか絵手紙描こか、なんでもかんでも虫眼鏡
  15:00~ スタッフ会議(於 ひげ爺の栖)
11.13(日) 10:00~ スタッフミーティング(於横須賀市立 市民活動サポートセンター)

 

大川須美さま、岸 修さま、西川次代さま、久水健史さま、藤崎英輔さま、
別府史朗さま、松森 繁さま、匿名希望 (五十音順)
以上の皆さまにご寄付をいただきました、大切に使わせていただきます。

 



三崎口駅前からバスに乗って、シーボニア入口で下車。いつもと逆コースを辿って漁港からエノキテラスへ向かいます。漁港では海鳥を、エノキテラスでは森の鳥を観察するのが第一目標。 ミサゴとかダイサギとかのビッグスターが見られたら、ラッキーな一日になるでしょう!

開 催 日 2017年2月5日(日)    *荒天の場合は中止します ・予備日2月26日(日)
お待ち合わせ 10:00三崎口駅前 14:00頃散会
講   師 漁港・須藤伸三氏、エノキテラス・別府史朗氏
持 ち 物 お弁当、飲み物(あれば双眼鏡、図鑑など)
対   象 「こあじろの森くらぶ」会員とそのご家族、ご友人
* 保険はありませんので、ご参加は自己責任でお願いします。
* 寒さの厳しい季節です、防寒対策を十分にお仕度ください。

 

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